歯の健康を脅かす!黒い歯石の正体とは?

歯の健康を脅かす!黒い歯石の正体とは?

歯の健康を脅かす!黒い歯石の正体とは?

いつまでも美しい白い歯を保ちたいものですが、知らず知らずのうちに歯の表面や歯周ポケットに歯石が付着することがあります。今回は、むし歯や歯周病と深くかかわる歯石についてご説明します。

そもそも歯石とは?

「歯磨き不足」や「磨き残し」などからお口の中に食べカスが残ると、それをエサに細菌が増殖して集まり「プラーク」となります。その後、プラークが唾液中のカルシウムやリン酸などと結びついて厚みを増し硬くなります。これが「歯石」です。2週間程度で、プラークから歯石に変化するといわれています。

歯石の種類

歯石には、「白い歯石」と「黒い歯石」の2種類があります。それぞれの特徴をみていきましょう。

白い歯石

・歯ぐきより上に付着する歯石
・下の前歯の裏側に付着しやすい
・唾液などに含まれるミネラルをプラークが吸着して形成される
・白色から黄白色 ・縁上歯石とも呼ばれている

黒い歯石

・歯ぐきの下に付着する歯石
・歯周ポケット(歯と歯ぐきの溝)に付着しやすい
・血液やミネラルがプラークに吸着して形成される
・黒っぽい
・硬いため、除去するためには時間がかかる
・縁下歯石とも呼ばれている

歯科医院で専門的なケアを

歯石は通常の歯磨きでは取り除けません。そこで、歯科医院での専門的なケアが必要になります。

白い歯石の除去

スケーラーという先のとがった医療器具を用いて、歯の表面に付着した歯石を取り除きます。通常1回の処置で終わりますが、歯石が多い場合は処置を数回にわけることもあります。

黒い歯石の除去

キュレットという医療器具を用いて、歯周ポケットに付着した歯石を取り除きます。黒い歯石は硬いうえ目には見えず、処置には時間がかかります。通常、5~6回の通院が必要になります。 また、この処置で歯石が除去できない場合、手術で歯ぐきの一部をめくり歯石を除去することもあります。

黒い歯石は歯周病のサイン、定期的に歯科医院へ

歯石は、痛みなどの自覚症状がないため放置されがちですが、そのままの状態にするとむし歯や歯周病に進行するケースがあります。特に、黒い歯石は歯周ポケットの深いところに歯石が付着するため、すでに歯周病になっているか、歯周病が進行していることもあります。早期発見と早期治療のために、歯科検診を受けましょう。

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