唾液の減少が口腔内トラブルの原因に

唾液の減少が口腔内トラブルの原因に

唾液の減少が口腔内トラブルの原因に

大人は1日で約1~1.5リットルの唾液を分泌するとされていますが、年齢や病気によって分泌量が減少してしまう場合があります。唾液が減少してしまうと口が乾くだけでなく、身体への様々なトラブルに繋がってしまいます。今回は唾液の分泌量が減少することでの悪影響や、分泌用を増やすための習慣などをご紹介いたします。

唾液が減少することで起こるトラブル

・むし歯や歯周病のリスクが高まる

唾液が減少することで口腔内に残った食べカスや細菌を洗い流すことができず、むし歯や歯周病になりやすくなります。

・口臭がきつくなる

唾液の分泌量が減少すると口臭が強くなる傾向があります。

・食事や発音がしづらい

口腔内が乾くと粘膜や舌の動きが悪くなります。唾液が減少することで「発音しづらい」「食事が飲み込みにくい」などのトラブルが起こります。

・味がよく分からなくなる

食べ物に含まれる味成分が唾液に染み込み、それを舌で受け止めることで味を感じることができます。唾液の分泌量が減少することで染み込む味成分も減少し、味を感じづらくなります。


唾液の分泌量を増やすには

病気や年齢など改善が難しい原因により唾液の分泌量が減少してしまう場合もありますが、日頃から気を付けることで唾液の分泌量を増やすことも可能です。分泌量を増やせるように習慣づけて行うことが大切です。

・食事はよく噛む

一口ずつしっかり噛むことを意識してください。ゆっくり食事をできる時間を確保する、歯ごたえのある食材やおかずを取り入れるなど、「よく噛む」ことを実践しやすくすることも大切です。また、ガム(シュガーレス)を噛むことでも唾液の分泌量を増やすことができます。

・唾液腺のマッサージを行う

3つの大きな唾液腺をマッサージすることで唾液の分泌を促すことができます。

①耳下腺…指全体で左右の耳の前、上の奥歯のあたりを後ろから前に円をかくようにマッサージをする
②舌下腺…両手の親指をそろえて顎の下、舌の付け根あたりを上に軽く押す
③顎下腺…左右の親指を顎の骨の内側のやわらかい部分に当てて耳の下から顎の下まで順番に押す


唾液の減少、お口のパサつきが気になる方はご相談ください
1日の唾液の分泌量は一定ではなく、寝起きや空腹時は分泌量は減少します。ただし、日中でもお口の乾きが気になる、食事や会話・発音がしづらいなど自覚症状がある場合は当院までお気軽にご相談くださいませ。

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