歯が無い方へ
歯を失ってしまったら、当院になるべく早くご相談ください。インプラント・ブリッジ・入れ歯など、患者さんのご要望やお口の状態に合わせて、最適な方法をご提案します。
こちらでは、歯を失ったときに考えられる治療法についてご紹介します。
歯が抜けてしまったら

歯が抜けてしまったのに、「他の歯で噛めるから大丈夫」「目立たないし気にならない」と、放置している方は多いのではないでしょうか。しかしそれは、とても危険な考え方です。
永久歯は通常28本、親知らずを含めて多い人では32本あります。これら上下のすべての歯が正しく噛み合うことで口内のバランスが保たれているのです。
もし、1本でも失えばその均衡は簡単に崩れてしまいます。そして、歯並びの乱れや噛む力の低下、消化不良などを引き起こす恐れがあります。さらに、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性もあるのです。
健康で快適な生活を維持するためにも、歯が抜けた場合はできるだけ早く歯科医院を受診しましょう。
失った本数別の治療法
失った歯の本数別の治療法について解説します。もちろん、インプラント治療以外にも、ブリッジや入れ歯といった選択肢もあります。口内の状態やご要望に合わせ、相談しながら最適な方法を決めていきましょう。
| 1本の歯を失った場合 | ブリッジやインプラントなど複数の治療法があります。ブリッジは保険が適用され、比較的短期間で治療できますが、両隣の歯を削る必要があります。一方、インプラントは周囲の歯に影響を与えずに治療が可能ですが、自費診療となります。 |
|---|---|
| 歯を数本失った場合 | 部分入れ歯、ブリッジ、インプラントなど、いくつかの治療方法があります。 部分入れ歯は取り外しが可能で、比較的短期間での治療が可能です。ブリッジは固定式で違和感が少ない一方、支えとなる健康な歯を削る必要があります。インプラントは、周囲の歯に影響を与えずに歯の機能や見た目を補う方法ですが、外科的処置をともなうため、患者さんの全身状態やご希望に応じて選択されます。 |
| すべての歯が失われた場合 | 総入れ歯やインプラントを活用した治療方法があります。 総入れ歯は保険診療内で製作することができ、費用を抑えられるのが特徴です。一方で、入れ歯の安定感を高めたい場合には、数本のインプラントを土台にして入れ歯を固定する方法や、複数のインプラントで人工歯列を支える固定式の方法も選択肢として挙げられます。それぞれ治療法によって特徴や費用が異なります。 |
保険と自費の入れ歯の違い
| 保険の入れ歯 | 自費の入れ歯 | |
|---|---|---|
| 特長 | 保険診療の範囲内で、短期間でつくれる。使用できる素材や設計には制限がある。 | 素材や設計の自由度が高く、機能性や審美性に優れた入れ歯をつくれる。 |
| メリット | ・費用負担が少なく経済的。 ・修理や調整がしやすい。 ・比較的短期間で製作可能。 | ・素材によっては見た目が自然で審美性が高い。 ・薄く軽いつくりにでき、装着時の違和感が少ない。 ・噛む力を維持しやすく、食事を楽しみやすい。 ・素材によっては耐久性が高く長持ちしやすい。 |
| デメリット | ・形状に制限があるため、装着時の違和感が出やすい。 ・噛む力が弱くなりやすい。 ・見た目が劣る。 | ・費用が高額になりやすい。 ・素材や設計によっては製作期間が長くなる。 ・修理や調整に時間がかかる。 |
インプラント
インプラントは失った歯の機能回復に優れた治療法

インプラント治療は、機能性と審美性に優れた選択肢です。失った歯を補う方法の中でも、天然歯に近い見た目と噛む力を再現できる治療法として、多くの方に選ばれています。
当院では、安全性と精度を高めるため、インプラント治療でCTスキャンによる事前検査を行います。あごや周囲組織の状態を3D画像で詳細に解析するため、より確実な診断と治療計画の立案が可能です。
さらに、当院では、信頼性の高いインプラントシステム「ノーベルバイオケア」を採用。シンプルな外科手術で、短時間かつ負担の少ない治療を行います。
インプラントは、噛む力や見た目の自然さを重視される方にとって、有力な選択肢のひとつです。治療内容や費用も含めて、丁寧にご説明いたしますので、お気軽にご相談ください。
インプラント治療とは?
歯を失った部分のあごの骨にインプラント(人工歯根)を埋め込み、つくった土台のうえに人工歯を装着する治療法です。セラミック製の人工歯を使用することで、天然歯に近い自然な美しさと、本来の自分の歯のような噛み心地をより忠実に再現できます。失った歯を補う方法の中でも、機能性・審美性ともに優れているのが特長です。
PickUp!入れ歯とインプラントの違い
入れ歯とインプラントの治療法には、それぞれ異なる特長があります。
どちらも、歯を失った部分の機能や見た目を補う治療法ですが、治療の内容や費用、装着感、見た目などに違いがあります。
たとえば、入れ歯は外科処置が不要で保険適用も可能な一方、インプラントはしっかりと噛む力や自然な見た目を重視したい方に選ばれる傾向があります。
それぞれの治療法の違いについて、以下の表で比較していますので、参考にしてください。
インプラント治療![]() | 入れ歯治療![]() | |
|---|---|---|
| 特長 | 外科手術でインプラント(人工歯根)をあごの骨に埋め込みます。そのうえに土台をつくり、人工歯を固定します。 | 取り外し可能な人工歯です。外科手術せずに装着可能。 |
| メリット | ・自然な歯に近い噛み心地が得られる。 ・しっかり噛める。 ・天然歯に近い見た目。 ・1本の歯として独立しているため周囲の歯に負担がかからない。 ・交換不要で使い続けられる。 | ・治療期間が短い ・保険でつくれる入れ歯もある。 ・インプラントに比べて費用を抑えやすい。 |
| デメリット | ・保険は適用されず、自由診療になる。 ・入れ歯に比べて治療費が高額。 ・外科手術が必要で身体的負担がある。 ・骨造成などの追加処置が必要な場合がある。 ・手術が必要なので治療期間も長い。 | ・装着時に違和感を覚えることが多い。 ・外れたり動いたりする可能性がある。 ・基本的に、見た目はインプラントよりも劣る。 ・周囲の健康な歯に負担がかかる。 |
入れ歯
あなたに合う入れ歯をご提案します
むし歯や歯周病、外傷などで歯を失ったまま放置することはとても危険です。見た目の問題だけでなく、周囲の歯が動いて歯並びや噛み合わせに悪影響を与え、お口全体の健康が損なわれる恐れがあります。そのため、歯を失ったらできるだけ早く治療を行い、ご自身に合った入れ歯を装着することが大切です。
当院では、患者さんのご要望をしっかりお伺いし、お口の状態や噛み合わせを考慮したうえで、最適な入れ歯を製作しています。
入れ歯の種類
ノンクラスプデンチャー

保険の部分入れ歯に見られる金属のバネ(クラスプ)がないタイプの入れ歯です。歯ぐき部分は自然なピンク色の特殊素材でつくられており、見た目が自然です。金属のバネがないため周囲の歯に負担がかかりません。
金属床

床部分に金属を使用した入れ歯です。薄く軽くつくれるため装着時の違和感がほとんどありません。また、金属は熱を通しやすく、食べ物や飲み物の温度を感じやすいため、食事をよりおいしく楽しめます。
インプラントオーバーデンチャー

数本のインプラントを支えにして入れ歯を安定させる方法です。セラミックの被せもので1本ずつ補う場合に比べて、使用するインプラントの本数を減らせるため比較的費用を抑えられます。また、入れ歯がしっかり固定され、安定した噛み心地が得られます。
PickUp!噛み合わせの重要性

噛み合わせは、お口の機能だけでなく全身の健康にも影響する大切な要素です。噛み合わせが乱れると、食べ物を十分に噛めないだけでなく、あごから顔、肩、腰へと全身のバランスが崩れ、肩こりや頭痛、腰痛などの症状を引き起こすことがあります。
噛み合わせの乱れの原因はさまざまですが、実は日常生活での何気ないクセが関係していることもあります。たとえば、片側だけで噛む、頬づえをつく、同じ向きで寝る、足を組むなどは、噛み合わせを崩しやすいクセです。また、詰めもの・被せもの・入れ歯が合っていないことも原因になります。
当院では、すべての治療において、噛み合わせを考慮しています。定期的なチェックによって良好な状態を保てるようサポートしますので、ぜひご相談ください。




